〜Z世代とお金の話〜 SDGsとESG投資について

Z世代とお金の話_SDGsとESG投資について Culture & Trend

【この記事から分かること】
 ◯  Z世代、初任給を貯金するのは必須
  コロナ禍の不安で、貯蓄スタートは過去世代の中で最速

 ◯ 資産形成が難しい世代
  ミレニアルやベビーブーマー世代より投資リターンが下がる

 ◯ 寄付者でもあり、投資家でもある世代
  SDGsや付随するソーシャルアクトへの高い関心

📌  そんなZ世代のマインドと投資への関心を掻き立てる「ESG投資」..!?
  ①日常生活からSDGsに寄与できる
  ②利回りは通常のファンドより良好な傾向
  ③バランスよくSDGs各17指標の領域に貢献できる

Z世代のコロナ禍と「お金事情」

1997年以降に生まれた若者を指す言葉”Z世代“(※1995~’97年の間で定義されることが多い)。2021年現在では、’97年と’98年生まれの2世代が大学を卒業、コロナ禍まっ只中の社会進出となりました。

幼少からモバイルデバイスをはじめソーシャルメディアやwebサービスに馴染みSDGsについての教育課程を経た世代で、「ネオ・デジタルネイティブ」「ソーシャルネイティブ」「エシカルネイティブ」「リモートネイティブ」など数々の異名を持つ(?)世代です。
…実はそんなZ世代、デジタルテクノロジーやSDGsへの高い関心のほか、松井証券の調査からはかなり興味深い「お金の事情」が見て取れるんです。

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今年2021年に社会人に仲間入りした1998年生れのZ世代は、「初任給を貯蓄に充てるという人」・「その金額」いずれも前年度’20年入社の世代(←僕はここ)よりも高いポイントを示しています。
また「社会人1年目から貯蓄を始められていたか」については、Z世代がミレニアルを20ポイント以上引き離していました。

コロナ禍が引き起こした悲惨な失業率状況を目の当たりにし資産の取扱に保守的になるのは無理もなく、その変化から『副業で月収+10万円を目指したい』『長く働ける安定した会社に勤めたい』といった安定志向がZ世代新社会人には見受けられました。

資産形成も難しい世代

世界最大規模の金融コングロマリット:クレディ・スイスによると、株式や債券などの投資でZ世代が得られる利益はミレニアル、X世代、ベビーブーマーが獲得できたものの1/3に減退すると予測されています。

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前項の松井証券の調査からは、副業から収入を得るためZ世代が実践していること第1位が「資産形成・資産運用だとも分かっています。
コロナ禍では仮想通貨販売・取引所や証券会社の口座開設が急増加、新規開設に2,3週間を要すことも珍しくありませんでした。またSBI証券ではU25ユーザーの国内株式現物取引の手数料を0円にするなど、実際にZ世代の資産形成需要が急増しているさまがうかがえます。

今年度社会人となったZ世代は、今後の資産ポートフォリオをどう組み立てていくかが資産・キャリア形成などの将来を大きく左右することになりそうです。

投資家でもあり寄付者でもあるZ世代

SDGsをすでに教育課程から身につけているZ世代は、他世代に比べ社会貢献へかなり関心を寄せています。

日本経済新聞 2020年10月10日 土曜版

「日本経済新聞(2020年10月10日 土曜版)」によれば、コロナ給付金以外のお金を寄付をするのは20代が最多だといいます。社会の一員としての意識を備え、実質的なアクションを取ろうという姿勢は国内のみならず各国のZ世代に見られる特徴です。コロナ禍中、イギリス慈善団体への寄付総金額が59%上昇したと報告されており、そこにもZ世代の大きな寄与が見受けられます。

国内でも注目される「ESG投資」

同報告には、ソーシャルメディアが日常に浸透しきったZ世代が投資はクールだ』とポジティブな見解を示していることも記述されています。
ここで取り上げたいのが、SDGsを意識した企業のソーシャルアクトに関与する「ESG投資」。

ESG投資とは…

「売上高や利益」といった実績を重視した投資方法ではなく、
「環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)」といった観点を重視した投資方法。
*参考;SDGs one by one

投資といえば成長率や市場価値、時価総額を判断軸にし「利益」を重視したものが一般的です。一方ESGで目指すべきは、二酸化炭素排出量やジェンダー格差是正の到達度、透明性のある組織経営などSDGsに関与する点が投資是非の判断基準とされています。

一見良好な利回りを見込みめない投資のように思えますが、UBSの「企業視点の記述」では、『ESGの向上は投資家による評価に留まらず消費者支持そのものを長期的に高める可能性があり、重要性が増す』とも。来年からは1999年生まれの世代が社会進出していきますが、それ以降のZ世代も含め企業のCSR(社会的責任)はもとよりESG向上・SDGsへのコミットは今や”Z世代就活生が企業に求める与信”とさえみなされています。
イギリスを例に挙げれば、ESG投資利回りは他の投資のそれを0.6%上回り平均6.9%という結果が現れており、総じて今後人気が高まるファンドだと言えるでしょう。

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反面、ESG投資をするに当たっては『本当に投資先の企業がSDGsに寄与するアクションをとっているのか』というデータの透明性が危惧されてもいます。表向きにだけSDGsアクションに参画していると報告したり、実際の数値を下回る結果にもかかわらず誇張して表現するなどのSDGsウォッシュが不安を煽ることもあるでしょう。
現行EU圏の企業ではESG投資に関わる投資家へのデータ開示率が8割以上に引き上げられており、少ずつSDGsウォッシュが淘汰されています。

日本国内でもZ世代を筆頭に世論のSDGs関連への関心が高まり、ESG投資への関心向上も相まり企業のSDGsアクションへの取組は今後必須になってくることでしょう。

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