米Z世代発のスラング「Cheugy(チュージー)」〜Z世代とミレニアルの最前線を探る

米Z世代発のスラング「Cheugy」とは? Culture & Trend

あなたは、Instagarmでこんな投稿を目にしたことはありませんか?

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『なつかしいなあ』『…いや、見たことない』『これはダサい…』

おそらくこの写真への感想は、あなたの世代年齢を言い当てるための”リトマス紙“であり、最新トレンドを理解しているか確かる”踏み絵“になることでしょう。
なぜならこんなふうな写真を形容する言葉こそが、Z世代が生み出したニューワード「Cheugy」の示すところだから。

Cheugyとは?

2013年、現23歳の米Z世代が生み出した「Cheugy(チュージー)」は、流行遅れなもの・(時世に逆行して)頑張り過ぎることなど、多くはミレニアルがもたらした事物を指します。
具体的に米Z世代が『チュージーだ』と判断するものの一例を挙げてみました。(*参考:cheuglife

強気なボク

米Z世代のCheugyが拒否する理念

大人になってからのディズニーやスカーフ、マカロン、ケーキポップ、doggo(日本でいうところの イッヌ)などもCheugyと見なされていて、流行遅れのほか「①年齢不相応な感じ」、memeといえど「②あまりに使い古されたもの」、SDGs時代にそぐわず環境破壊に寄与する「③無意味な消費」なども含有されていると窺えます。

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①②に関していえば、いつの時代でも最初に新しくなる人・もっとも未来に近い人である若者世代の(審美眼ならぬ)審 “新” 眼が見て取れます。一方③は、SDGsの深い知見と意識を備えた2021年を生る若者Z世代ならではの特質でしょう。余談ですが、『私って、Cheugy?』と他者に判断を求める姿勢も、アイデンティティの希薄さを感じさせCheugyだと思われるようで、①〜③の他にもCheugyである要件がまだまだ隠されていると言えます。

また、女性が身につけるようなファッションアイテムやガールボス(ビジネス界の男性的な成功像に対抗した、”我が道を行く”感の女性)がCheugyの標的になっていることから、ミソジニー(女性軽視)につながっているとの考えもあります。実際は、Cheugyには誰かを攻撃的に批判する意図はなくこれはあくまで若者間の表現描写の一つ。どの世代よりも(LGBTQ+理解を含む)SDGsに対し卓見な彼らがミソジニーを推進させるわけもなく、日本でいうならば『「エモい」を聞いた”敏感な大人たち”が若者の言語力低下を過剰に指摘するようなもの』だと考えています。

2010年代はキャンセルするのに、’90年代はトレンド化?

昨年のSpotifyグローバルバイラルチャートで18日連続1位を獲得したのは、1979年にリリースされた松原みきのデビュー曲「真夜中のドア〜stay with me」でした。

どういうわけか2010年代のUS ミレニアルカルチャーはCheugyと判断されていますが、日本を含めグローバル的に’90年代のレトロカルチャーが音楽・ファッション領域を皮切りにトレンド化しています。

流行りの音楽から探る「Z世代とレトロ」の関わり|オタラボZ|note
あなたはCheugy(チュージー)という言葉を聞いたことがありますか? Cheugy(チュージー)とは、古めかしい過去のトレンドを揶揄する、米Z世代発のスラングのことです。 話題に登ってから間もなく TikTokで#cheugyの全動画総再生回数が21万回に達するなど、英語圏で耳目を集めています。(このCh...

上記noteのZ世代へのインタビューでは、『そもそもレトロアイテムに馴染みがない、「レトロ=古めかしく懐かしいもの」ではなく”新しいもの“という認識』があるようでした。このことから、”未知の流行物”としてレトロアイテムがZ世代の間に舞い込んでいるのではないかと考えられます。
199年代期の生まれであれば、兄弟や両親の影響もあり幼いながらもレトロ文化に触れる機会があったことでしょうが、Z世代のといえど2000年代となれば流石に”未知”と描写もできるようです。

まとめ

立教大学 ESD研究所長 阿部治氏によれば、「流行の乗りたい」欲求の強さは、もっとも未来に近い人である(でありたい)若者特有の価値観。

このことが起因し、持続可能な消費は単なるトレンド的であることもわかっており、事実、価格が高くても環境に優しい製品を購入するというZ世代は現状ミレニアル世代よりも少ない傾向にあります。
今回取り上げたCheugyもそうした米Z世代のトレンドの1つであるともいえ、ある種SDGsへの「関心の高さと実行動の間の乖離」を嘆いているようにも見て取れます。
SDGsに関る知識は備えており、国内Z世代ではその7割がソーシャルアクトに参加したいと意欲を示しています。一方で実行動を見てみれば….その実数値を確認するまでには、まだ至っていません。

なお日本国内では「ミレニアル V.S Z世代」といった対立は米国ほど見られてはおらず、ソートリーダー(Thought Leadr)としてのZ世代1人ひとりの活躍に期待を寄せたいところです。

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