Z世代に好まれる「2つのSNS」に見る共通点とは?

ソーシャルメディア_Yay!_パラレル Technology
ソーシャルメディア_Yay!_パラレル

この記事のキーワード

 ◯ Z世代
 ◯ Yay!
 ◯ パラレル
 ◯ コミュニティ基盤型
 ◯ シームレスな体験

SNSの快適さ ≒ アプリ内での無限の回遊?

近頃、Twitterのアップデート目まぐるしい。
直近でみられた機能だけでも、以下のようなものが挙げられる。

  • ストーリーズを模した『フリート』機能(導入済み)
  • ニュースレター配信サービス『Revue』をTwitterから利用できる(導入済み)
  • マネタイズ化を目指した『スーパーフォロー機能』(検討中)
  • Tweet時の『誤発信防止機能』(テスト中)
  • 音声コミュニケーション機能『スペース』(4月より利用開始)

「スーパーフォロー機能」のプレスリリースに埋もれあまり注目を浴びなかったものに、「コミュニティーズ」と呼ばれるものも発表されている。

元来、指定インタレストをフォローすることでそのカテゴリーの投稿がタイムラインに随時流れてくる仕様は存在していたが、コミュニティーズでは「ネコ」や「植物」「ソーシャルアクト」など所定のグループに参加することで、そのインタレストに集中したコンテンツを閲覧することができる。いわば、Facebookグループのような機能だ。

このことから、ソーシャルメディアの基軸である”コミュニティ“に重きが置かれ始めているのと同時に、どのソーシャルメディアプラットフォームもこぞって多機能化を図り同一アプリ内での回遊を一層伸ばそうと奮闘している。

そんな中、コミュニティ基盤のソーシャルメディアでとりわけZ世代が集中しているプラットフォームが存在する。「Yay!」、そして「パラレル」だ。
Yay!はTwitterのようなタイムラインが基本の仕様だが、注目すべきは”サークル機能”。そしてパラレルはまるで学校や職場から帰ったら、友達が待っているような世界線が形成されている。

先に結論のさわりを述べてしまうが、いずれにも共通しているのは「無限にアプリ内で回遊できることと」「コミュニケーションのファーストタッチからディープなものまで、機能が一貫して設置されていること」だと考えられる。

以下で2つのアプリを詳しく見ていこう。

Yay!

10代に人気の通話&チャットコミュニティ「Yay!」(イェイ)は、ユーザーの8割近くを22歳未満のZ世代が占めている。
すべての人に、居場所のある世界を』をコンセプトとし、国内最大級の雑談通話アプリといわれている。

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機能・特徴は、以下の6つが挙げられる。

①Twitterのようなタイムライン
サークル(= コミュニティグループ)の存在
③ユーザーとの個人チャット
④ユーザー同士での通話(最大9名まで可 + フォロワーか否かなど設定可
⑤徹底したコミュニティガイドライン
⑥mixiを彷彿させる足跡機能

以下でそれぞれを見ていこう。

①Twitterのようなタイムライン②サークル(= コミュニティグループ)の存在

主要SNSユーザーであれば見たとたん操作を理解できるタイムライン(以下、TL)が存在し、「フォロワーのTL」「オススメユーザーのTL」と2種に分けられている。
サークルでは、既存のカテゴリーに準拠したさまざまなコミュニティグループが作成されている。

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コミュニティオーナーによる運営方針が明記されているサークルが多く、例えば以下のこのコミュ二ティではメイク以外の投稿はNGとされている。

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③ユーザーとの個人チャット④ユーザー同士での通話

この箇所が、「通話でつながるコミュニティ」と謳うYay!の最大のポイントだと考えられる。
タイムラインやサークルでオープンなコミュニケーションを取った後、「③個人チャット」で仲を深めたり、よりクローズドながら他ユーザーも含めることができる「④グループ通話」で、音声コミュニーションを図ることができる。(ビデオ通話も可)

⑤徹底したコミュニティガイドライン

Yay!はでは個人チャットに厳格な年齢制限を設けている。
通話やフォロワー外にいる自身と興味関心が近そうな同年代のユーザーとでも簡単に繋がれる Yay! の特質上、出会い目的のユーザーがプラットフォームのコンセプトとズレた行動を取りトラブルが生じるのは容易に想像できる。

Yay!の運営は24時間AIと目視で監視活動を続け、QRコードの送信などYay! 内から外部アプリへの遷移を禁止しYay! が定めるコンセプトとは異なる意味での”出会いの場”となることを徹底回避している。(ある種、アプリ利用時間が他サービスに流れないようにするトリックとも言る)
ガイドライン違反になった場合には「ゴミ虫くん」というアイコンに強制変更され、プロフィールには違反となった旨が記される。

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⑥mixiを彷彿させる足跡機能

足跡(下記画像 左;Footprint)が自分のプロフィールを訪れたユーザーで、訪問者(下記画像 右;Visit)がプロフィールへ訪れた他ユーザーの記録だ。

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訪問を受けたユーザーは通知され、TLとサークルのほか、他ユーザーとのタッチポイントの一つとなっている。どんな奥手なユーザーをも取り残さない仕様で、Yay! が求める『すべての人に、居場所のある世界』が実現されるよう取り入れられている。

パラレル

利用者の70%を20代半ばまでのZ世代が占めるプラットフォームで、1人当たりの1日の平均通話数は3時間を超えているようだ。(*1)(*2)

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『通話SNSの決定版 友達とオンラインのたまり場をつくろう』と謳われており、Twitter・LINEなどリアルベースの既存コミュニティとの交流がメインに行われる。
(…リアルベースの友達が皆無な筆者は、残念ながらパラレルをフル活用仕切ることができておらず詳細なキャプチャーを掲載できないのが悔やまれてならない)

①みんなで楽しめる定番ミニゲーム
通話しながら楽しめるYoutubeや画面共有
③自分の声が変わるボイスチェンジ
④ゲーム・動画・音楽などの音が下がらない

以下で詳しく見ていこう。

①みんなで楽しめる定番ミニゲーム

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オンラインゲームなどで活用されるDiscordの代替としての利用シーンも目立つなか、共通のゲームなどがない場合でもパラレルを楽しめる機能がこのミニゲームだ。

②通話しながら楽しめるYoutubeや画面共有③ゲーム・動画・音楽などの音が下がらない④自分の声が変わるボイスチェンジ

先述の通りDiscordのようなオンラインゲーム中の通話ツールとして活用されることも多く、通話を妨げない仕様を備えつつもコミュニケーションの幅を広げる「③ボイスチェンジ」といったギミックも仕込まれている。

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友達とオンラインのたまり場をつくろう』というコンセプトであり、”放課後いつも集まる公園” のような場所がこのアプリ上に展開されている。

結論|タレントやステータスに疲れたZ世代の憩いの場

パラレル運営元「React」代表の青木穣氏は、オンライン交流ツールについてTechChurchで次のようなカテゴライズが可能と話している。

オンライン交流ツールは大きく3つに分かれる
 ・ブロードキャスト型(Clubhouse / Spoon)
 ・マッチングサービス型(Yay! / KoeTomo)
 ・相互コミュニケーション型(パラレル)

『Yay!』は自身のインタレスト・世代を元に、マッチする他者をタイムラインやサークル、その先の個人チャットや通話で “ふるいに掛ける” マッチング型。かたや『パラレル』は、”集まることを実現するたまり場“型だ。(*2)
Zoomのように約束した時間・場所で集まるのではなく、「あそこに行けばばれか仲間がいるだろう」というリアルベースに近いコミュニティスペースの考え方である。

“オンライン上に、常時接続によるシームレスなコミュニケーションの場を提供するプレイヤーが増えている”(*3) といわれている。
Yay!・パラレル両者とも、出会いから交流コミュニティへの所属、ディープな個々人とのコミュニケーション新たなコミュニティの発見….といった具合に、アプリ内を回遊し続ける仕組みが敷かれているようにみえる。

ここで、日本ではあまりウケなかったSnapchatについて Off Topic で触れられていた図を紹介したい。パラレル運用元「React」代表の青木氏が、パラレルやYay!を”オンライン交流ツール” と描写したように、これらはInstagramやTikTokなどZ世代の色濃いイメージのある主要SNSとは全く毛並みが異なる

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なぜならこの2つのプラットフォームはSnapchtatと同様に主軸に置かれているのが “コミュニケーション” であるからだ。タレント性やステータスを求めるInstagram・TikTokとは異なり、「ハレとケ」でいえば日常に即した「ケ」であり、Instagram・TikTokからふっと一息つきたい時に訪れる憩いの場といえないだろうか。
ベッドルームポップ“(*以下参照) や “シーシャ(水タバコ)” など、”チルい” テイストを好むZ世代。反面 Instagram・TikTokなどなしには他との繋がりを失ってしまう危険性もある。そんな中での憩いの場として、Yay! や パラレル はあり続けるのではないだろうか。

(*参照)ベッドルームポップ
ベッドルームで落ち着いた雰囲気の中聴けるような、Z世代アーティストによる音楽。
“どこか鬱屈としたチルアウトな感覚、どこの音楽ジャンルにも属さないオルタナティブなリリック” が特徴。

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